#16|AI実装における「フルスタック」とは何か
Office中心の業務構造への疑問
私たちは30年以上前から、 Office中心の業務構造が UI設計の進化に限界をもたらすと考えてきた。
Word、Excel、PowerPointを前提とした業務は、 「資料を作る」ことには適していたが、 UIを設計し、検証し、改善していく構造ではなかった。
UIは、本来「画面」と「操作」と「振る舞い」を 一体として設計されるべきものである。 しかしOffice中心の業務構造では、 UIは後付けの成果物となり、 設計の対象にはなり得なかった。
iPhoneがもたらした転換
iPhoneの登場によって、 UIは大きく進化した。 画面サイズ、指による操作、リアルタイムな反応。 UIは「見た目」ではなく、 体験そのものとして設計される時代に入った。
この変化は、 Office中心の業務構造の限界を より明確にした。
AI実装時代のUI設計
AIは文章を生成するためだけの存在ではない。 業務構造そのものを置き換え、 設計・検証・実装を横断する存在である。
そのAIを現場で機能させるためには、 UIを「資料」ではなく、 「構造」として設計できる環境が不可欠になる。
スマートデバイス前提のUI設計という現実
現在のUI設計は、 スマートフォンとタブレットを前提としている。
iOS、Android、ChromeOSを基盤としたUIは、 タッチ操作、画面回転、即時反応を前提に設計される。 これらは、WindowsやOffice環境を前提とした 従来の業務構造では、そもそも成立しない。
事実として、 これらのデバイス領域において、 WindowsはUI設計の対象から外れている。 少なくとも、設計の起点として Windowsが選ばれることはない。
UI設計の主戦場は、すでにWindows中心の世界には存在しない
スマートデバイス領域において、WindowsはOSシェアという観点で見ても、
設計対象として成立していない。
Officeは資料を作るだけのツールだ。
Adobeは構造を設計するツールである。
AIは、その設計を実装へと接続する。